書籍紹介
目次
はじめに(高橋 恵)
1章 社会人基礎力とは
どのような仕事にも求められる最小限の能力 (箕浦とき子)
1 看護技術以外・以前の「もっと根本的なもの」
1 入職までに学生に身につけてほしいものとは?
2 態度面の課題を中心に
3 抽象的に表現されがちな姿勢・態度を可視化する
2 多様な人々とかかわって仕事をするための能力
1 現場の切実なニーズから開発、打ち出された概念
2 これまでも育成を図ってきたものを、より具体化・可視化
3 基礎学力と専門知識を活かす能力
4 3つの能力・12の能力要素
5 柱となる《チームで働く力》
6 仕事をする人の発達段階に応じた育成・評価指標
7 学生、職場、地域の共通言語
2章 “現場で必要な基礎力”の看護学生への意識的な評価
実習で養いたい態度・能力の可視化と役割移行の支援
1 看護を考え、チームで連携し、実践するための力
1 なぜ、看護基礎教育で“意識的な”育成が必要か (箕浦とき子)
2 本看護学科における社会人基礎力の位置づけ (滝内 隆子)
3 実習を通して現場で求められる基礎力を育てる
2 実習で養いたい態度・能力の可視化と行動指標の開発
1 これまでも評価してきた“社会人基礎力に相当する能力”
2 「実習目標」と「社会人基礎力」の関係
3 本看護学科が考える社会人基礎力と行動指標(実習時):4つの能力13の能力要素
3 社会人基礎力育成プログラム運用の概要
1 評価・育成の手法
2 学生,教員,実習指導者(受け入れ施設)への働きかけ
3 評価
4 振り返り
5 実施後の声と成果、今後の課題
4 学校・臨床の共通指標として (箕浦とき子)
1 新人の職場適応・離職防止、看護職全般の教育にも
2 卒後継続教育への橋渡し
5 学生から看護師への役割移行の支援 (松本喜代子)
1 「看護師になる」ための意図的な支援の必要性
2 看護学実習でイメージをもたせる
3 就業の継続・離職防止につなげる
6 「臨床実践能力」と「社会人基礎力」の関係 (滝内 隆子)
1 新人看護職員研修ガイドラインにみる臨床実践能力
2 臨床実践能力の「到達目標」と社会人基礎力の関係
7 看護基礎教育から支援する臨床実践能力の育成 (清水 泰子)
1 「看護職員として必要な基本姿勢と態度」の育成支援
2 実習を通じた育成支援の実際:社会人基礎力と関連づけて
3章 看護学生に伸ばしたい社会人基礎力
4つの能力・13の能力要素と行動指標、教員・指導者のかかわり (杉浦 太一)
1看護学生の社会人基礎力
1 潜在的な力をよりよい方向に伸ばすかかわり
2 まず、学生が社会人基礎力を知り、意識する
2 本看護学科の考える社会人基礎力:4つの能力・13の能力要素
●4つの能力
1 前に踏み出す力(アクション)
2 考え抜く力(シンキング)
3 チームで働く力(チームワーク)
4 倫理
●13 の能力要素(定義/各能力を発揮した具体的な行動例(行動指標)/解説/育成にあたってのPoint)
[前に踏み出す力(アクション)]
・主体性
・働きかけ力
・実行力
[考え抜く力(シンキング)]
・課題発見力
・計画力
・創造力
[チームで働く力(チームワーク)]
・発信力
・傾聴力
・柔軟性
・状況把握力
・規律性
・ストレスコントロール力
[倫理]
・倫理性
4章 看護職としての社会人基礎力 育成・評価ツールの開発
ラダーレベルに応じた態度・姿勢の行動指標
1 看護実践の基礎的能力 新人〜中堅、師長まで (高橋 恵)
1 人と交わる場は、すべて育成の場
2 評価の概要
3 期待する能力を表す“共通語”として
2 社会人基礎力評価表(ラダー)開発の経緯 (松本喜代子)
1 全職員の人材育成・評価のあり方見直しの必要性から
2 ジェネラリストの能力開発の必要性から
3 新人・中堅の能力開発の必要性から
4 課題を反映した姿勢・態度の評価ツール開発の必要性から
3 社会人基礎力を指標とした姿勢・態度の評価ツールの開発
1 社会人基礎力を育成・評価の指標に取り入れる
2 当院の社会人基礎力評価表(ラダー):枠組みと行動指標
4 社会人基礎力ラダーの運用
1 ラダー運用の概要
2 運用にあたって
5 当院の看護職の傾向:基礎・新人〜副師長
1 入職3ヶ月〜中堅にみられる傾向
2 新人〜副師長にみられる傾向
3 全体としての傾向
4 フレームワークとしての適性
6 看護職としての社会人基礎力とは
1 多様な患者・家族、多職種とかかわって仕事をするための力
2 チームワークを高めるための力
3 専門能力を活かす力/専門性発揮の前提となる力:看護実践のベースとして
4 専門能力以前に求められる力:人として
5 期待する能力や姿勢・態度を可視化するツール(指標)
7 当院の教育体制における位置づけと活用
1 「医療組織人として看護に向き合う姿勢」を評価し、養うツール
2 「自ら学び取る姿勢・力」の育成・評価ツール
3 「現場を変革していく力」の育成・評価ツール
4 より具体的なアドバイス・目標設定につなげるツール
5 新人の社会化・職場適応を支え、離職を防ぐツール
6 学校・臨床の共通指標
7 2年目〜中堅のキャリアアップツール
5章 新人看護職の社会人基礎力の育成
チームの一員として育つ 働いていく (高橋 恵)
1 チームの一員として育つための力
1 あきらめない姿勢で職場に適応していく
2 入職後3ヶ月・6ヶ月評価
2 近年みられる新人の離職傾向
1 若年者の早期離職
2 看護職の離職率
3 就職に際しての新人の意識
3 なぜ、新人は辞めるのか
1 生活パターンの変化に適応しきれない
2 実習を通じた看護の仕事の実像理解が不十分
3 達成感が得られる体験・実感を早期に求める傾向
4 働き続けるうえで不足がみられる能力とは
1 リアリティ・ショック以前の基礎的な能力として
2 あきらめない姿勢をもつために養うべき能力とは
3 ダメージを乗り越えられる人、乗り越えられない人の差
5 当院実際例にみる「離職」と「社会人基礎力」の関係
1 「インシデント体験を乗り越えられない」(発信力、ストレスコントロール力)
2 「1人の先輩との人間関係に耐えられない」(発信力、柔軟性)
3 「楽しさを見出せない」(主体性、実行力)
4 「自分で決めた職業ではない」(主体性)
5 「辞めてリセットしたい」(実行力、計画力、情況把握力)
6 残された者の受けるダメージ
1 苛まれる自責の念、徒労感
2 退職の連鎖
3 新人が辞めないよう育てることが、両者のダメージを防ぐ
7 新人自身による経験の意味づけに必要な基礎力
1 共通の価値観に向かわせるなかでの“プロセス”づくり
2 リフレクションに必要な社会人基礎力(課題発見力など)
3 気づき、経験を意味づける“場”を意図的につくる
8 人とのかかわりのなかで育つ基礎力
1 基礎力と専門力
2 人とかかわりチームで働く職業に重要な能力
9 12の能力要素の意味と新人の鍛え方
1 主体性
2 働きかける力(働きかけ力)
3 実行力
4 課題発見力
5 計画力
6 創造力
7 発信力
8 傾聴力
9 柔軟性
10 情況把握力
11 規律性
12 ストレスコントロール力
10 当院の新人の傾向:自己評価より
1 入職3ヶ月目の傾向
2 入職6ヵ月目の傾向
6章 看護職としての社会人基礎力と3ヶ月・1年目の行動指標
3つの能力・12の能力要素とその発揮事例、より明確なアドバイス・目標設定 (近藤 昭子)
1 「セルフマネジメントできる部下」を育てる
1 どんな行動が「自律した姿勢」につながるのか
2 部下が自律的に看護できるよう、管理する
3 “人財”育成の指標として
2 当院の考える社会人基礎力:3つの能力・12の能力要素
●3つの能力
1 前に踏み出す力(アクション)
2 考え抜く力(シンキング)
3 チームで働く力(チームワーク)
●12 の能力要素(定義/解説/基礎(入職3ヶ月目)の行動指標/各能力を発揮した具体的な行動例・
事例/新人(1年目)の行動指標/各能力を発揮した具体的な行動例・事例/育成にあたってのPoint)
[前に踏み出す力(アクション)]
・主体性
・働きかける力
・実行力
[考え抜く力(シンキング)]
・課題発見力
・計画力
・創造力
[チームで働く力(チームワーク)]
・発信力
・傾聴力
・柔軟性
・情況把握力
・規律性
・ストレスコントロール力
参考資料・サイト
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