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  • 黙して、励め


    病院看護を拓いた看護修道女たちの19世紀
    シオバン・ネルソン 著 原田裕子 訳


    A5変 400ページ(判型/ページ数)   2004年5月発行 978-4-8180-1078-9


    • 定価: 4,104 円(税込)

    • 絶版

     近代看護の確立は、19世紀後半にフロレンス・ナイチンゲールによってなされたというのが一般に流布している説だが、彼女自身ドイツの修道会カイゼルスベルト学園で看護の実際を学んだことからも明らかなように、実は修道女たちが17世紀以来黙々と実践し19世紀前半に確立したものであって、ナイチンゲールはそれを言語化したにすぎないとも言える。本書は、その歴史を克明に辿るとともに、なぜ看護職集団が、「多くを語らずに黙々と働く」集団となったのかを明らかにする。看護の展開を、宗教的・社会的摩擦という錯綜した文脈に位置づけることによって、新たな看護史を提示した画期的労作。今後、看護研究や教材に必読のテキストとなる名著。

目次

第1章 「黙して、励め」:見えないベール──看護修道女たち
第2章 マルタの出番:献身の誓いを立てた女性たちとその善きはたらき
第3章 自由企業と臨機応変の才覚:アメリカでの成功物語──北東部の愛/徳姉妹会
第4章 敵陣の背後に:イギリスにおける献身看護師──対立とその解決
第5章 帝国の辺境で:植民地シドニーにおける病院運営をめぐる宗教戦争
第6章 辺境の地:「始めようにも、手だてなし」
第7章 教派の違いを超えて:ドイツのカトリックおよびプロテスタント看護師
第8章 20世紀:「日に日に枯渇する信仰生活」

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