お知らせの最近のブログ記事
GTAを特別な物だと考える人は少なくありませんが,果たしてそうでしょうか?『研究』であれば,データから概念を抽出する作業は不可欠です.GTAが他の質的研究法と違う点は,概念抽出と関係づけの緻密さが他の方法以上に重視され,そこに到達するための道筋が明示されているということだけです.どうぞ,GTAに親しんで,どんどん使って頂きたいと思います.
たまたま,この7月にJuliet Corbin先生が来日され,慶應義塾大学でも少人数に限った講演会と,ワークショップを開催させて頂くことができました.連載の最終号を書いている時期にこのようなイベントを主催できたのもなにかの巡り合わせのように思われます.
さて,2年間にわたる連載の間,連載とブログ管理がスムーズにおこなえたのは,ひとえにゼミのメンバーのチームワークと,ブログをこまめにチエックしてくださった編集部の村上さん(Mr.M)のおかげです.感謝いたします.
ブログに質問を下さったみなさまにも感謝いたします.全く異なる領域やビジネスの第一線で働く方々からの連絡には驚きましたが,同時に大きな刺激を頂きました.
年末には,この連載をまとめた本も出版されますので,今は校正で汗だくです.私がこれまでに出版したものと,この本との違いは,ワークブックとしての効力を発揮できるように練習問題を増やし,分析プロセスの全容が見えやすくなるような工夫をしたことにあります.そのために,表や図をふんだんに盛り込み,どう分析したのかという経過が分かるようにしました.連載をもとにしたものではありますが,より使いやすいものに仕上がったはずです.ぜひ,書店で手にとって頂きたいと思います.
さいごに,ブログはまだしばらく続きますので,練習問題を使った学習で疑問が生じたら,ぜひ質問してください.ゼミ生と一緒に,みなさまのとの討論を楽しませていただきたいと思います.
2010年神無月
戈木クレイグヒル 滋子
小児のトータルケアを扱った看護雑誌の企画は過去にいくつも見られますが、闘病中の子どもたちの生活にも欠かすことのできない、病院内教育の教師との連携を取り上げたものは、ほとんど見当たりません。
1つひとつの記事から、病院内教育の教師との連携の課題と、コミュニケーションの大切さがリアルに伝わってきます。そこから、毎日の複雑で膨大な看護業務にどうしても埋もれてしまいがちな、患者一人ひとりの暮らしや個別性に目を向けたケアの重要性とすばらしさを再認識することができるのではないでしょうか。
詳しい内容は、ぜひこちらの弊社サイトをご覧ください。
2010年4月から,グラウンデッド・セオリー・アプローチのゼミを中心とした看護研究者育成のための大学院教育(博士前期課程・後期課程)を慶應義塾大学ではじめる予定です.領域名は「小児看護学」ですが,前任校の時と同様,小児以外の専門の方もウエルカムです.ゼミの内容に関しては「質的研究方法ゼミナール:グラウンデッド・セオリー・アプローチを学ぶ,医学書院2008」または「INR臨時増刊号: 研究者を育てる, 141号, 2009.5」に書かせて頂いておりますので参考にして下さい.グラウンデッド・セオリー・アプローチを使った研究を究めたい方をお待ちしています.
戈木クレイグヒル
「インターナショナル ナーシング レビュー」2009年5月臨時増刊号(141号:Vol.32 No.3)のテーマは「研究者を育てる:大学院における研究法の教育」です。戈木クレイグヒル滋子先生ならびに、東京女子医科大学看護学部教授の田中美恵子先生に企画をお願いしました。
看護教育の大学化が進むにつれて大学院の数も急増していますが、看護学が発展するための土壌は現在、どの程度整っているでしょうか、という疑問がこの企画のきっかけです。そこで将来の優れた看護研究者の育成拠点となる大学院で、いまどのような教育が行われているかを、独自の実態調査および指導教員・修了生双方からの報告を交えて紹介しています。
注目のポイントは、これらの報告すべてが17人の著者らのライフストーリーとして読める点です。指導教員の先生方の研究者としての(ユニークかつ意外な??)道のりや研究・教育への思い、博士論文に取り組んだ修了生のみなさんの研究と臨床実践に対する情熱や葛藤、苦労や喜びがたくさん詰まっています。
また、とくにこのブログの読者のみなさんにとっては、戈木クレイグヒル先生がどのようにしてグラウンデッド・セオリー・アプローチと出会い、その手法の実践を洗練させてこられたのかを詳しく知ることができるでしょう。ゼミにおけるピアカンファレンスや、データ分析時のグループワークがどうして大切なのかがよくわかります。
さらに、本ブログ(連載)の分析メンバーのひとり、岩田洋子さんにも修了生の立場からご執筆をお願いしました。臨床看護師として現場で抱えた疑問や探究心を、大学院進学によっていかに追究していくのか。岩田さんが選んだ、グラウンデッド・セオリー・アプローチの方法論をじっくりと鍛錬していく道とは、具体的にどのようなものなのか。それらをリアルに感じ取っていただけると思います。
ご興味のある方はぜひ一度手に取ってご覧ください(弊社ホームページ)。
11月5日と7日に首都大学東京 荒川キャンパスで,グラウンデッド・セオリー・アプローチのワークショップを行いました.心理学,教育学,看護学,経営学,理学療法学などいろいろな領域からご参加いただき,参加者5〜6人に,ゼミの仲間(教員または院生)1人がファシリテーターとなり,一緒にグループワークをおこなった2日間でした.みなさま,お疲れ様でした!時間が限られていたために,カテゴリー関連図に十分チャレンジできなくてごめんなさい.
大学のオープンキャンパスのはずなのに,内実は仲間達の努力に支えられた家内工業的なワークショップなので,行き届かないところがあったかもしれませんが,これをきっかけに,グラウンデッド・セオリー・アプローチを使う仲間が増えることを期待しています.
ファシリテーターは,新丸ビル『リゴレット』での打ち上げで盛り上がりましょう!(戈木クレイグヒル)
このブログの発起人、戈木クレイグヒル滋子先生の新刊書『実践 グラウンデッド・セオリー・アプローチ:現象をとらえる』(新曜社)が発売されました。
── 本書は、グラウンデッド・セオリー・アプローチの分析の基礎について書いた前書『ワードマップ グラウンデッド・セオリー・アプローチ:理論を生みだすまで』(新曜社, 2006)の続編として、すでに基礎を習得なさった方々を対象にしたものです。実際の研究で収集した大量のデータを、どのように分析するのかを具体的にご理解いただくことを目指します。──(「はじめに」より)
目次
I グラウンデッド・セオリー・アプローチとはなにか
II データの読み込みと切片化
III 概念の抽出と現象ごとの分類
IV カテゴリー関連図の統合
V 事例特性を結果にどう含めるか
VI 発表に結びつける
前書の読者からの質問に答える形で書かれた内容です。ぜひ一度、書店などで手にとってご覧ください!

