- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2018年04月発行
- 978-4-8180-2074-0
本体価格(税抜): ¥1,400
特集1:
納得のいく最期を実現する
救急搬送をなくす体制づくり
在宅や高齢者ケア施設での看取りが増えてきました。しかし、看取りの時期に高齢者の容態が急に悪化すると、家族が死への恐怖感から慌てて救急要請してしまう、介護職が看取りケアの知識や技術不足などの不安感から救急要請してしまうといったケースは少なくありません。
本特集では、在宅における死のあり方を踏まえた上で、看取りの時期に本人の望まない救急搬送をしないための体制整備の3つのポイントと看護師の役割を提示します。また、訪問看護ステーション・特別養護老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅での本人の望む最期に向けた支援の実際を報告。さらに、高齢者が事前に終末期の医療・ケアについて意思表示する際の課題や、活用できるツールも紹介します。
看護師の家族・介護職へのかかわり方によって、本人の望まない救急搬送を防ぐことができます。本人の納得のいく最期を実現するための体制づくりの参考にしてください。
1人暮らしの高齢者が増える一方で、医療技術の進歩・在院日数の短縮により医療処置の必要な在宅療養者も増加の一途をたどっています。これらにより夜間・土日の定期訪問を望む声が高まっています。
それに対応すべく、夜間・土日を営業日とする訪問看護ステーションが少しずつ誕生してきましたが、その数はわずかに過ぎません。今後、増大していくニーズにどのように応えていけばよいのでしょうか。
本特集では、夜間・土日の定期訪問のニーズや訪問看護の実際を整理・分析し、今後の方策について考察するとともに、実際に訪問を行う3つのステーションの利用者の特徴やその効果、訪問看護体制などを報告します。
訪問看護という限られた資源を適切に利用者に届けるために、めざすべき方向性を考えます。