- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2013年07月発行
- 978-4-8180-1708-5
本体価格(税抜): ¥1,100
特集1:
地域で支えつづけたい!
神経難病の訪問看護
在宅医療の進歩により、在宅での生活を希望する神経難病の療養者が増えています。神経難病の療養は長期にわたり、病状の進行に伴って医療・生活にまたがるさまざまな支援を必要とすることから、訪問看護師をはじめ、地域・病院の看護職の支援が欠かせません。
在宅療養する神経難病者を支えるための「看護システム」のメンバーには、保健所等の保健師・病院外来看護師・訪問看護師などが含まれます。これらが、それぞれの役割を把握した上で連携をとり、多職種でのネットワークをつくりながら支援していくことが求められています。
本特集では、地域での看護システムとその連携の必要性について小倉朗子氏が解説し、続いて2013年4月に施行された障害者総合支援法による変化と神経難病者の対応困難な症状への看護の実践について紹介します。さらに、3人の訪問看護管理者がその取り組みを報告し、神経難病を持つ療養者を地域で支えるためのポイントを考えます。
特集2:
看護師が知っておきたい“死”との向き合い方
よい最期を迎えるためには、利用者だけでなく、家族も死と向き合うことが重要です。そして、看護師にはそれを支えるために、病状の管理だけでなく、本人や家族の思想・宗教観・居住地域の文化といった個別性に合わせた対応が求められます。
座談会では、よい最期とはどのようなものか、なぜ家族も死と向き合う必要があるのか、看護師は死をどのように捉え、どのような知識を持っておくべきかについてお話しいただきます。さらに、死生学研究会代表の内田誠さんには看護師に知っておいてもらいたい死に関する基礎知識をご解説いただき、最後に座談会参加者から看護師におすすめの本や映画をご紹介いただきます。
利用者や家族が死と向き合うことを支えるスキルは一朝一夕に身につくものではありません。だからこそ、日ごろから感性を磨き、死生感を育む必要があるのです。本特集で死との向き合い方についてあらためて考えてみませんか?