- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2013年09月発行
- 978-4-8180-1710-8
本体価格(税抜): ¥1,100
特集1:
遺族の生きる力を支える
訪問看護師が寄り添うグリーフケア
大切な人を看取った家族は、その現実と向き合いながら時間とともに少しずつ死を受け入れていきますが、この悲嘆プロセスを順調に歩めない家族もあります。そこで、利用者が終末期にある段階から家族へ予期悲嘆のケアを行ったり、看取り後に家族をグリーフケアで訪問する訪問看護ステーションが増えています。この“グリーフケア”は、訪問看護師にとっても、自らのケアを振り返り、次のステップへと進むための貴重な機会にもなっているといいます。
本特集では、まず「インタビュー」で利用者とその家族への支援を続ける在宅医の山崎章郎さんと訪問看護師の蛭田みどりさんに、グリーフケアの実際と遺族・訪問看護師への効果についてうかがいます。次に「解説」で臨床心理士の伊藤正哉さんと精神科医の大野裕さんに遺族の悲嘆プロセスやそのプロセスに寄り添う際のポイントを挙げていただき、「報告」で3人の訪問看護師から事例とともにグリーフケアの意義や効果を紹介していただきます。
グリーフケアはどのようにして遺族の生きる力を支えていくか、そして訪問看護師はそこから何を得られるのかについて考えます
特集2:
「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」に注目!
2013年3月に、厚生労働省から「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」が公表されました。本マニュアルは、感染対策の基礎知識がまとめられた「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」
(2005年)と、それを補完する形で感染の早期判断・対処・拡大防止を目的としてまとめられた「特別養護老人ホームにおける感染対策ガイドライン」(2007年)の内容を統合し、近年の施設における感染症の動向や新たな知見を踏まえて改訂したものです。
本マニュアルの検討委員の1人である田中涼子氏に注目すべきポイントや活用法を解説していただいた上で、感染管理に積極的に取り組んでいる2つの特別養護老人ホームのナースから、それぞれの施設の状況に合わせたマニュアルづくりや職員への研修などについて報告していただきます。