- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2014年02月発行
- 978-4-8180-1802-0
本体価格(税抜): ¥1,200
特集1:
これで決断できた!
“複合型サービス”の開設
2012年度の介護報酬改定によって誕生した「複合型サービス」は、その必要性が認識されながら、事業所数は2013年11月末時点で93カ所にとどまっており、普及のスピードはゆるやかです。その原因には看護職の不足、施設用地確保の困難さ、保険者である市区町村の意識の違いなど、さまざまなものがあるようです。
本特集では、「総論」で齋藤訓子氏(日本看護協会常任理事)に複合型サービスの現状および明らかとなってきた課題、日本看護協会としての今後の活動を解説していただきます。続く「報告」では、複合型サービスを行っている事業所に、実際の活動から見えてきたサービスの効果、開設を決断した理由や開設に至るまでの経緯をご紹介いただきます。また併せて、2013年に複合型サービス事業所が誕生した3つの保険者(神奈川県川崎市・愛知県豊橋市・鳥取県米子市)に複合型サービスの位置づけや事業所開設を促進するための工夫などについて報告していただきます。
複合型サービスの新設から1年半を経た今、実際の運営から浮かび上がってきた効果と課題を検証し、その必要性をあらためて整理した上で、複合型サービス事業所開設のための“あと一押し”について考えます。
2013年11月10日(日)、住友不動産新宿グランドタワーにて、「創造! 2025年の訪問看護〜語ろう訪問看護のビジョン〜」をテーマに、日本訪問看護財団主催、日本看護協会・全国訪問看護事業協会の企画協力で「訪問看護サミット2013」が開催されました。
「講演」では国立社会保障・人口問題研究所所長の西村周三氏が「人口高齢化と少子化の近未来」「地域包括ケア」「訪問看護の革命」「健康寿命概念の転換」について、茨城県看護協会会長の村田昌子氏が複合型サービス事業所開設の経緯や現状について報告しました。
「リレートーク」では、ホームホスピス、介護ロボット、機能強化型訪問看護ステーション(仮称)構想、認知症の人への支援、といったさまざまなトピックから訪問看護のビジョンが示されました。
特集の最後には、サミットを企画した全国訪問看護事業協会・日本訪問看護財団・日本看護協会からそれぞれ推薦を受けた3人のナースに2025年の訪問看護の姿を考えていただき、その中でのご自身の役割について考えていただきました。