- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2014年06月発行
- 978-4-8180-1806-8
本体価格(税抜): ¥1,200
特集1:
“機能強化型”創設で待ったナシ!
訪問看護ステーションの大規模化
2014年度診療報酬改定で「機能強化型訪問看護ステーション」が創設されました。これは「在宅医療を推進するため、24時間対応、ターミナルケア、重症度の高い患者の受け入れ、居宅介護支援事業所の設置等、機能の高い訪問看護ステーション」が評価されたもので、さらに「地域住民等に対する情報提供や相談、人材育成のための研修を実施していることが望ましい」とされています。
機能強化型訪問看護ステーションに求められている役割を実現するためには、やはり、ステーションが“大規模化”して、その結果“多機能”を持つことが必要です。団塊の世代が75歳以上になる2025年に向けて地域包括ケアシステムの構築が進む中、この訪問看護ステーションの大規模化は、今や“待ったナシ”の状況になってきたといえるでしょう。
そこで、本特集では“座談会”において、機能強化型訪問看護ステーションの算定要件等を確認した上で、大規模訪問看護ステーションの役割を“多機能化”の視点で整理し、そして、地域包括ケアシステム構築の中での訪問看護ステーションのあるべき姿について語っていただきます。
さらに“報告”では、「助言・相談機能」「教育・研修機能」「情報拠点機能」の3つの機能を実践した平成25年度老人保健健康増進等事業「訪問看護ステーションの多機能化に向けたモデル事業」に参加した3つのステーション管理者に、モデル事業での取り組みの実際と今後の展開について発信していただき、「訪問看護ステーションの大規模化」が求められる理由を明らかにしていきます。
“看護”の枠に留まらず、“看護”の視点を生かして地域を元気にするナースが誕生しています。
第2特集では、高齢者も障がい児・者も、そして医療依存度の高い方であっても受け入れられるように看護師が24時間常駐する単独型ショートステイを開設した原田典子さん、“地域”で看護・介護の相談もできる交流の場を提供するためにカフェを始めた中島朋子さん、地域住民の健康づくりのためにノルディックウォーキング教室を開催している大田千賀子さん、そして生命の危険状態にある困窮者への相談・支援のための相談室を立ち上げた吉村友美さんに、活動のきっかけやその実際を報告していただきます。
活動はそれぞれ異なっていても、すべて地域住民への思いから生まれた取り組み。地域住民に寄り添うからこそ、見えてくるニーズがあります。あなたの地域は元気ですか? 今、あらためて地域を見つめてみてはいかがでしょうか。