- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2014年11月発行
- 978-4-8180-1812-9
本体価格(税抜): ¥1,200
特集1:
「専門性の高い看護師」との連携
訪問看護の質向上を病院とともに
2012年度診療報酬改定では専門性の高い看護師と訪問看護師による同一日訪問を評価する「在宅患者訪問看護・指導料3」「訪問看護基本療養費(Ⅰ)(Ⅱ)のハ」が、また2014年度診療報酬改定では医療機関の医師・管理栄養士と看護師のチームによる在宅における褥瘡対策を評価する「在宅患者訪問褥瘡管理指導料」が新設されました。これらは、病院医療から在宅医療へという流れが進む中、がんや褥瘡などの専門的なケアの必要性が高い在宅療養者が増えたため、その方々が安心して過ごせるように、医療機関の資源を地域で活用しようというものです。
本特集では、このような医療政策の流れを概観するとともに、専門性の高い看護師と訪問看護師による同一日訪問に取り組んでいる病院の認定看護師や訪問看護ステーションの所長に、その効果について報告していただきます。また、三重県看護協会からは、県内医療機関の認定看護師・専門看護師の地域連携に関する活動の実態調査から見えてきた現状と課題を示していただきます。
訪問看護の質向上のために、これから医療機関とどのように連携していったらよいのか、あらためて考えてみませんか。
特集2:
今、あらためて考えたい
高齢者ケア施設での“看護”
大規模災害を機に訪問看護ステーションや特別養護老人ホームでも防災意識は高まっており、地震や火災などのリスクに備える防災対策に関する報告は多数あります。しかし、その対策は「人命の安全の確保」のみに重きが置かれ、「事業の継続」や「早期復旧」への視点が欠けていることが多いのではないでしょうか。
第2特集では、訪問看護ステーションや特養において、なぜ防災対策ではなく「事業継続計画」(BCP)が必要なのかを解説した上で、実際のBCP策定のポイントを提示。さらに、訪問看護ステーションと高齢者福祉施設における実際のBCPについて、現場の方々から報告していただきます。
非常時における行動の優先順位は、第一に「人命の安全の確保」です。そして、医療・介護の現場では、「事業を継続すること」こそが「人命の安全の確保」につながります。ぜひ、事業所で、地域でBCP策定を考えてみてください。