- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2017年01月発行
- 978-4-8180-2001-6
本体価格(税抜): ¥1,400
認知症を発症すると、脱抑制や社会的認知の障害によって、看護職などに卑猥なことを言ったり、自身の性器を見せたり、性行為を迫るといった性的逸脱行為がみられることがあります。これらの行為により、家族が戸惑いを感じたり、また介護サービスを打ち切られるケースもあるようです。
本特集では、高齢者の性および、認知症者の性的逸脱行為とその要因を概観した上で、かかわる看護職の姿勢や対応のあり方について解説。さらに4人の訪問看護師が、卑猥なことを言う利用者や体を触ってくる利用者、それらによって介護サービスを利用できなくなった利用者などへの支援の実際と訪問看護体制などを報告します。
性的逸脱行為のある認知症者の尊厳と、かかわる看護職の両者を守る支援のあり方について考えます。
災害発生時に在宅療養者をいかに支援するかは、地域ケアにおける大きな課題の1つです。
本特集では、災害が起きた場合に必要となる、療養者の安否確認やケアの継続的提供、近隣の訪問看護ステーションや福祉避難所との連携、またスタッフがどのような行動をとればよいかについて、手順や確認事項を解説します。さらに、訪問看護ステーションが日ごろから行っておくべき情報の整理・共有や物品の整備、連携体制の構築、BCP(事業継続計画)の策定の実際を報告します。関連論考では、日本訪問看護財団の宮城県名取市における5年間の被災者への健康支援活動を紹介します。
昨年は熊本地震をはじめ、世界各地で大規模な地震が発生しました。新年に当たり、今一度、自ステーションや地域の災害対策を確認する参考にしてください。