- A4変 112ページ (判型/ページ数)
- 2018年05月発行
本体価格(税抜): ¥1,600
認定看護師制度発足から20年以上がたち、患者・利用者の高齢化が進んだことで、慢性疾患など複数の疾患を抱え複雑な課題を持つ在宅療養者も増加しました。これに伴い医療提供体制は変化し、あらゆる場で活躍でき、つなぐ役割を担う専門性の高い看護師が必要とされています。
日本看護協会では、特定行為研修により臨床推論力・病態判断能力を高めた認定看護師が活躍することが安全で質の高い看護の提供につながると考え、現在、認定看護師を対象とした特定行為研修を実施。さらに、特定行為研修を統合した新たな認定看護師制度創設の準備も進めています。
特集では、認定看護師制度の再構築と、現制度の認定看護師の新制度への移行などについて解説。さらに実践報告を基に、特定行為研修を活用した実践を行うことができる認定看護師が現場で活躍することが、医療の受け手や医療チームにどのような効果をもたらすのかを明らかにします。
特集2:
“最期まで自分らしく”を支える
人生の最終段階における医療・ケアGL改訂
3月に公表された厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」改訂版。在宅や施設での療養や看取りの需要増を受けて、本人が家族・多職種チームとともに、どのような医療やケアを受けたいかを繰り返し話し合う「アドバンス・ケア・プランニング(ACP:Advance Care Planning)」の概念や、多職種チームで本人と家族を支えること、国民にACPを広く普及していくことの重要性等を盛り込み、名称変更したものです。平成30年度診療報酬・介護報酬改定においても、看取りに関する指針として同ガイドラインを参照することが、さまざまな算定の要件となりました。
特集2ではガイドライン改訂の概要を解説し、1人ひとりが最期まで自分らしく生きることを支えていくための看護の役割を考えます。