- A4変 112ページ (判型/ページ数)
- 2018年07月発行
本体価格(税抜): ¥1,600
特集1:
平成30年度 日本看護協会通常総会リポート
福井トシ子会長は通常総会の会長挨拶で「私たち看護職は医療と生活の視点を持ち、急性期医療から在宅医療まで、地域に広がるあらゆる予防・健康増進・治療・療養の場をつなぐ専門職として力を発揮していかなければなりません」と、これからの看護職のあり方を示しました。
執行部からは4つの重点政策「看護基礎教育制度改革の推進」「地域包括ケアにおける看護提供体制の構築」「看護職の働き方改革の推進」「看護職の役割拡大の推進と人材育成」と12の重点事業等について詳しい説明がありました。参加者からは、准看護師の進学支援や、重症化予防の取り組み、介護施設で勤務する看護職の評価・処遇、看護職の需給、新たな認定看護師制度などに関する質問・意見があり熱心な討議が行われました。
本号では、特集1および巻頭カラーグラフで通常総会と全国職能別交流集会をリポートします。
特集2:
在宅療養患者を支えるために
退院後訪問から訪問看護へつなぐ
地域包括ケア時代を迎え、地域完結型医療の実現に向けて、病院看護職も地域で活躍することが求められており、2016年度診療報酬改定では病院からの「退院後訪問」が評価されました。
退院後訪問は、病院看護職にとっては入院中のケアを評価して次につなげることができ、患者・家族にとっては顔見知りとなった看護職による訪問で安心感が得られ、安全性の確保にもつながります。しかし、病院では看護職の人員不足や訪問する看護職への教育・研修など、退院後訪問を実施するための多くの課題をかかえています。
本特集では、実際に退院後訪問を行っている病院の報告から課題解決に向けたヒントを提示します。また、患者の在宅療養を安心・安全に維持するための、退院後訪問から訪問看護へつなぐ取り組みも紹介します。