- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2023年03月発行
- 978-4-8180-2574-5
本体価格(税抜): ¥1,400
認知症が進行すると、拒食・過食・異食・特定の食べ物にこだわるなど、さまざまな食行動が出現します。それらには、BPSDの悪化や認知症の重症度、身体機能・認知機能の低下などさまざまな要素が関与します。そのため、認知症高齢者の食行動への支援においては、原因疾患や状態を多面的にアセスメントし、多職種でその人に合ったケアを見いだすことが求められます。
本特集では、認知症高齢者に見られる食行動の傾向、アセスメントや支援のポイント等を解説。その上で、24項目の食行動(咳やむせ込み、嚥下困難、食べ過ぎ、食欲低下、水分のとり過ぎ、繰り返し空腹を訴える、かまずに飲む、同じ物ばかり食べる、口に詰め込む、なんでも口に入れるなど)を例に、認知症看護認定看護師、摂食・嚥下障害看護認定看護師、老人看護専門看護師が支援のヒントをQ&Aでわかりやすく示します。認知症高齢者が暮らしの中で食を楽しむためにどのような工夫ができるのか、留意すべき点は何かなどを理解し、最期まで経口摂取を続けられるよう支援しましょう。
訪問看護師の9割は利用者が亡くなった後、1度は利用者宅への訪問を行っており、その多くは遺族ケアを行う必要があると考えています。しかし、制度上では、利用者が亡くなった時点で業務は終了となります。このように看護師は遺族とかかわることが多いものの、遺族の気持ちとの向き合い方や悲嘆の深い遺族とのかかわり方について学ぶ機会は少ない状況です。
本特集では、はじめに臨床心理士が遺族の置かれる状況や気持ち、遺族にどう向き合えばよいのか、悲しみが深い遺族への支援等について解説。次に、宗教者が仏教の考え方をベースに遺族とどう向き合っているか、納棺師が遺族が前向きに人生を歩めるような葬儀のあり方について報告します。最後に、葬送文化の研究者が三大宗教の死者儀礼について紹介します。
それぞれの研究や実践を基に遺族が癒やされる過程について考察します。