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新 はじめよう! フットケア

  • 西田壽代 監修
  • A4判変型 352ページ (判型/ページ数)
  • 2022年06月発行
  • 978-4-8180-2523-3
本体価格(税抜): ¥4,200
定価(税込): ¥4,620
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読者から評価の高かった『はじめよう! フットケア[第3版]』が、より現場の人に向けて、“症状からみるフットケア”を重視した内容となってまるまる刷新、生まれ変わりました!

ありったけの「足への想い」を込めて9年ぶりの“大改訂”! 監修・西田壽代氏が、足をみるときに「今、何が起きていて、何をすればよいのか」を“症状別”に理解できることをねらいに、2013年発行の『はじめよう! フットケア[第3版]』をバージョンアップ。
医師・看護師はじめフットケアに関わる多業種・多職種の専門家60人以上が詳細に解説。
フットケアの基本から爪ケア・マッサージ・リハビリ・心のケアまで、新たに動画も加えてトータルにフットケアを学べる本書は、医療従事者だけでなく、介護や予防でフットケアに関わる全ての人の必携書です。


序章 ナースに求められるフットケア

第1章 足の構造と働き、アセスメント

1-1 皮膚・爪の構造と働き、そのアセスメント
1-2 足部・脚部の骨と筋腱の構造アライメントと動きの見方
1-3 動脈・静脈・リンパ管の構造と役割
1-4 神経系の構造・しくみとアセスメント

第2章 足に起こる疾患・症状─その原因と対策・治療─

2-1 むくみ 浮腫
2-2 腫れ 感染症・蜂窩織炎・関節炎・シャルコー足等
2-3 痒み
2-4 しびれ1
2-5 痛み 痛みマップ:痛風・炎症・虚血など
2-6 皮膚の色の変化と発生部位が表すもの
2-7 水疱
2-8 脆弱な皮膚 スキン-テアとスキンフレイル
2-9 足部・下腿部にできる創傷
2-10 爪の色や形の異常 巻き爪・肥厚した爪・薄い爪
2-11 爪・爪周囲の疾患、感染症
2-12 足のアーチや足趾の変形
2-13 胼胝・鶏眼・角質肥厚ができる部位とその理由 アライメントや身体の動きとの関係
2-14 切断に伴う心理的・身体的・社会的変化
2-15 サルコペニアとフレイル
2-16 足と薬の影響
2-17 がんと抗がん剤 皮膚や足・下腿に及ぼす影響と治療・ケア法

第3章 知っておくべき成長・発達による変化

3-1 子どもの足の特徴とケア
3-2A 高齢者の足の特徴とケア[転倒]
3-2B 高齢者の足の特徴とケア[認知症]

第4章 フットケアに必要な検査の知識

4-1 フットケアに必要な画像診断
4-2 フットケアに必要な動静脈・リンパ管の評価
4-3 フットケアに必要な血液検査・細菌検査
4-4 フットケアに必要な理学療法的歩行解析の方法

第5章 フットケアの実際

〈爪のケア〉
5-1A 爪ケア基本テクニック
5-1B 巻き爪・肥厚爪・割れ爪・欠け爪・薄い爪のケア
5-1C 血流障害・神経障害・免疫能低下を持つ管理困難な爪のケア
〈皮膚、肥厚した角質のケア〉
5-2A 健康維持のための皮膚のケア 保清・保湿
5-2B 胼胝ケア
5-2C 鶏眼ケア
5-2D 踵などの角質肥厚部のケア
5-2E 血流障害・神経障害・免疫能低下を持つ管理困難な胼胝・鶏眼・角質のケア
〈創傷と浮腫のケア〉
5-3 創傷ケア
5-4A 「むくみ」への対処法 特に高齢者のむくみケアについて
5-4B リンパ浮腫に対する複合的ケア
〈弾性ストッキング・弾性包帯、靴下〉
5-5A 弾性ストッキング・弾性包帯
5-5B 靴下の果たす役割と目的別・靴下の選び方
〈靴、インソールと免荷〉
5-6A 靴の構造と正しい履き方 足の状態に合わせた靴選び
5-6B 足底圧の計測からわかる足のトラブル
5-6C インソールの基礎知識と足の症状別作成の実際
〈疾患・症状別靴型装具・足底装具〉
5-7A 靴型装具と足底装具 各種制度の利用
5-7B 靴型装具と足底装具 靴型装具・短下肢装具
5-7C 疾患別の足底装具・靴型装具 糖尿病・関節リウマチ・脳血管疾患
〈足部機能を高める運動とケア〉
5-8A 自分でできる運動
5-8B 高齢者の拘縮予防・改善のためのアプローチ
5-8C 子どもの足を健やかに育てるための運動
5-8Da 疾患別リハビリテーション[動静脈・リンパ管疾患]
5-8Db 疾患別リハビリテーション[糖尿病・血液透析]
5-8Dc 疾患別リハビリテーション[関節リウマチ]
5-8Dd 疾患別リハビリテーション[脳血管疾患]
5-8De 疾患別リハビリテーション[変形性関節症]
〈足の痛みと変形のケア/リフレクソロジー/東洋医学/フットケアと栄養管理〉
5-9 足の痛みと足趾変型へのアプローチ
5-10 リフレクソロジー
5-11 東洋医学とフットケア
5-12 フットケアと栄養管理
〈フットケアと生活支援〉
5-13A EASE(イーズ)プログラムによるフット・セルフケアへの行動変容
5-13B セルフケアの自立支援とケアの実際
5-13C 足を切断した後の体や心の変化とケア 足に触れることは心に触れること
〈フットケアと心のケア〉
5-14A 下肢切断患者の「心のケア」
5-14B 患者・家族のケア
5-14C つらい場面に立ち会う看護師自身の心のケア
〈介護・福祉とフットケア〉
5-15A 介護職が行うフットケア
5-15B 高齢者施設でのフットケア
5-15C 訪問看護でのフットケア導入
5-15D 精神疾患を有する人へのフットケア
5-15E 障害者施設でのフットケア 脊髄損傷者を例に
〈フットケアにおける衛生管理〉
5-16A フットケアにおける基本的な感染対策
5-16B 予防的フットケア手順に沿った物品の衛生管理

第6章 フットケアと院内連携・地域連携・災害医療

6-1 フットケアの院内連携と地域連携の実際 透析領域を例に
6-2 災害と下肢深部静脈血栓症 足のむくみに注意!

第7章よりよいフットケアに向けて

7-1 フットケアと医療費削減効果
7-2 フットケアのリスクマネジメント 「北九州爪ケア事件」を振り返って
7-3 施術者の体を傷めないフットケア時の姿勢の取り方
7-4 あなたと仲間の「やる気スイッチ」の見つけ方、入れ方
7-5 フットケアで起業するには

column1 「福祉ネイル」の可能性
column2 お勧めの「フットケアグッズ」
column3 日本トータルフットマネジメント協会(JTFA)の活動


2016年、本書の前身となる『はじめよう! フットケア[第3版]』を別の形で発刊することになると聞き、これ以上の書を生み出せるイメージが全くわかず、苦しみ続けていました。
 そんな折り、私は自分の一番大切なものを失いました。そして、ほどなくして本書の編集担当の方が定年を迎えるという話をうかがいました。「人間には必ず終わりが来る」――そんな当たり前のことを、現実として立て続けに目の前に突き付けられた時、私はようやく「生み出さなければいけない」ということに向き合えた気がします。
 気持ちにスイッチが入った途端、それまでの思いが溢れて、何年も進めることができなかった本書の企画が、嘘のように次々と浮かび上がり、骨格を組み上げていくことができました。年月が経ったことにより、いろいろなことを俯瞰して見られるようになり、さらに内容に深みを増すことができたと思います。そして、自分たちが進みたい方向性に向けて発足した「一般社団法人日本トータルフットマネジメント協会(JTFA)」編の書籍として新たな出発をすることができたことを、心から嬉しく思います。
 本書は、看護師が「足をみる」ときに導きやすいよう「足の症状」から、今、何が起きているのかを紐解ける内容となっています。そのため、私から無理難題をお願いした執筆者もいらっしゃいます。それでもお引き受けくださった方、JTFAの活動について初めて知ったにもかかわらずお力添えくださった方など、本当にたくさんの皆さまにご尽力いただき、足のケアのバイブルとなる1冊を生み出すことができました。そして、もう1つの本書の自慢は、その道の一流の方々に実際のケアの動画を数多くご提供いただけたことです。
 なにより、変わらず精神的な支えとなってくださっているJTFAの理事長・桜井祐子さん、副理事長・櫻井敦博さん、監事・吉川直美さんには感謝してもしきれません。また、『はじめよう! フットケア』が書籍になるきっかけとなった月刊誌『コミュニティケア』2005年10月臨時増刊号の編集担当の方に、再び本書を担当していただけたことに深いご縁を感じるとともに、紆余曲折な道のりを伴走してくださったことに心から感謝いたします。
 私は自分の命のピースを1つずつパズルのように組み合わせ、ありったけの足への想いを込めて、この本をつくりあげていきました。こうして生まれた本書が、フットケアをする方に寄り添い、フットケアに困っている方の道しるべとなり、長く愛される本になってほしいと心から思っています。
 「足を満たす」と書いて「満足」となります。足から体を、そして心も満たしてくれるケアが、1人でも多くの方に提供されるよう願ってやみません。

2022年6月

足のナースクリニック 代表
一般社団法人日本トータルフットマネジメント協会 会長
皮膚・排泄ケア認定看護師
西田 壽代

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