- A4変 104ページ (判型/ページ数)
- 2025年08月発行
本体価格(税抜): ¥1,600
国際看護師協会(ICN)の会員協会代表者会議(CNR)が2025年6月7〜9日、次いでICN大会が「世界を変える看護の力!」をテーマに同月9〜13日に開催されました。いずれも開催地はフィンランドのヘルシンキ。また、今年ICNが、国際レベルで世界中の看護学生とキャリア初期の看護師の声を届けようと、「看護学生・キャリア初期の看護師同盟(SECN同盟)」を設立。ICN大会に併せてSECN同盟の会議が開かれ、日本看護協会も代表者を派遣しました。
本特集では、CNRとICN大会の模様をリポート。CNRについてはICNの会長・事務局長からの活動報告や、運営等をめぐる意見交換について報告。ICN大会については概要を紹介した上で、日本からの参加者の研究発表や日本看護協会の事業に関連のあるシンポジウム、メインセッション等の模様を報告します。また、日本から初めて、真田弘美氏(石川県立看護大学学長、東京大学名誉教授)がインターナショナル・アチーブメント・アワードを受賞。その表彰の模様を紹介し、SECN同盟の会議や学生大会についてもリポートします。
特集2:
2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査 解説
日本看護協会では、政策提言や重点事業の基礎データを得るため、前回の「2012年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査」から約12年ぶりとなる 大規模調査を実施しました。
今回の調査では、病院・訪問看護ステーションへの調査および看護職員個人調査により、看護職の賃金・処遇の実態や、施設・事業所の賃金制度の状況、今後の賃上げ予定、看護職の自身の賃金に対する満足度などを把握しました。
特集2では、本調査からわかった主な結果を紹介します。報告書(全文)は、日本看護協会公式ホームページ以下のURLに掲載されています。
https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/kangochingin_report_2024.pdf
看護職副院長は1989年にわが国に誕生したのち、36年が経過。今では500床以上の病院の51.2%で看護職が副院長に就任しており★1、看護職の「病院経営への関与」が大規模病院を中心に急速に進んできています。このように看護職の副院長への登用が増加傾向にある中、看護職副院長に期待されること、求められる能力とはいったい何でしょうか。
本特集では、まず院長の立場から、看護管理者が副院長として経営参画する意義について述べ、次に看護職副院長の立場から、実際の活動を通じて、どのような視点から経営にかかわっているのかを明らかにします。
★1 日本看護協会:2021年病院看護・外来看護実態調査 報告書,p.50-52.