- 野嶋佐由美・渡辺裕子 編集
- A4変 164ページ (判型/ページ数)
- 2008年08月発行
- 978-4-8180-1352-0
本体価格(税抜): ¥2,500
国民の多くが罹患するがんという病においては、患者のみならず、家族も「第二の患者」と言われるなど、多くの支援を必要とする存在です。家族の支えが患者の療養に多大な影響を及ぼすこともあり、患者のみならず、家族員も含んだ家族全体を支援する必要性は論を待たないと言えます。
今回の特集では、がん患者の家族支援に関するさまざまな取り組みを紹介し、より具体的で実践的なヒントを紹介します。「Overview」では、がん患者の家族に対する看護ケアのあり方を総論的に論じます。「Point of View」では、手術療法/放射線療法/化学療法/緩和ケア/在宅療養などの「治療別」、小児期/思春期・青年期/壮年期/老年期という「家族周期別」、そして情緒的支援/教育的アプローチ/意思決定への援助/相互理解を促すコミュニケーション/セクシュアリティ/サポート・グループといった「アプローチ別」に、がん患者の家族ケアの特徴や関わりのポイントを述べます。
執筆者はいずれも、専門看護師あるいは教育研究者として、その領域に精通した方々ばかりです。必ずや、日々の実践を意味づけ、一歩前に進んでいただけるヒントを見つけていただけるものと確信しています。