- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2011年06月発行
- 978-4-8180-1585-2
本体価格(税抜): ¥1,100
特集1:
押さえておきたい!
在宅皮下輸液のポイント
近年、緩和ケアや高齢者の脱水症状の治療法として、「皮下輸液」が簡便性と安全性の観点から再評価されています。そもそも、皮下輸液は1970年ごろまでは「大量皮下注射」として行われていました。しかし、末梢静脈や中心静脈からの補液が普及するようになってからは過去の治療法となっていました。
皮下輸液は、プラスチック留置針を腹壁や肋間の皮下脂肪組織内に刺入して留置します。血管確保の必要や漏れの心配がないため、非常に容易に実施できます。また、針の差し替えを頻繁に行う必要がないので利用者の苦痛を緩和でき、「血液の逆流」や血液凝固による「点滴ラインの閉塞の心配がない」など、トラブルも少ない方法です。そのため、家族の介護負担も軽減できるなど、利用者・介護者・医療者にとって利点も非常に多いことが明らかにされています。
本特集では、皮下輸液に詳しい在宅医・木下朋雄氏による「総論」と訪問看護師から寄せられた疑問に木下氏が答えた「Q&A」、3人の訪問看護師による「事例」報告から、在宅で皮下輸液を実施する際に必ず押さえておきたいポイントを整理します。
特集2:
高齢者の“生活機能再獲得”への支援
――ケアプロトコールを実践に生かすには
高齢者施設ケアの現場では、治療の必要性から一時的に施される胃瘻や膀胱留置カテーテルなどの医療処置について「本当に処置の必要性があったのか」という疑問を持つ看護職が増えてきています。
しかし、いくら看護職だけがそのように思っていても、他職種が共通理解の上で、そのことを訴えていかなければ医療処置を施されたまま退院する高齢者は減っていきません。そこで、役立つのが共通理解のためのツールである“ケアプロトコール”です。
2010年秋に発刊された『高齢者の生活機能再獲得のためのケアプロトコール』では、高齢者が適切な生活リズムを再獲得し、口から食べ、自然に排尿・排便ができるなどの“生活機能”を、入院などによって失われたとしても再獲得できることが強調されています。そして、そのための具体的なケアプロトコールも示されています。
本特集では、高齢者ケアの質向上に役立つ本書のエッセンスを紹介します。