- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2011年12月発行
- 978-4-8180-1592-0
本体価格(税抜): ¥1,100
特集1:
最期まで“口から食べる”を支える
――特養での経口摂取困難への対応
入居者の重度化に伴い、2006年の介護報酬改定において特別養護老人ホームに「看取り介護加算」が認められ、看取りに取り組む施設が増えています。
全国高齢者ケア協会(鎌田ケイ子理事長)が2010年に実施した「特別養護老人ホームにおける看取りの実態調査」では、看取り期に入って入居者に出現した症状として「経口摂取の困難」(92.6%)、「嚥下障害(誤嚥・窒息)」(69.1%)が1位と2位に挙げられました。同調査では、このような状況にもかかわらず、「最期まで口から食べることを重視して食形態や介護方法などを工夫している施設が多かった」と報告されています。
一方、看取り期の経口摂取支援には、誤嚥・窒息のリスクが必ずつきまといます。したがって、入居者が最期まで好きな物をおいしく食べながら、安心して過ごすためには、看護職のアセスメントやかかわりが欠かせません。
本特集では、特養看護のリーダー的存在であり、『コミュニティケア』編集委員でもある鳥海房枝さんの「総論」、3人の特養看護職からの「事例」、高齢者の摂食・嚥下リハビリ看護に詳しい田中靖代さんの「解説」で、入居者に最期まで口から食べていただくために看護職がすべきことを考えます。
特集2:
“意思決定”を支援する訪問看護
――利用者の“思い”をつなぐために
在宅療養生活は「療養場所を選択する」「治療の変更を決定する」などのさまざまな“意思決定”を経て始まり、継続されています。
こうした選択や決定に訪問看護師はかかわることが多いので「利用者・家族から相談されやすい関係をつくる」「治療のメリット・デメリットを伝える」「家族間で考えが異なる場合は調整を行う」「選択後もフォローを続ける」など、あらゆる面から利用者と家族に寄り添い、その“思い”をつなぐ必要があるでしょう。さらに、生活は続いていくものであるため、意思決定の“その場”だけにかかわるのではなく、訪問開始前の思いや選択後の生活の変化なども踏まえた上での支援が求められます。
本特集では、訪問看護師の「事例」による振り返りを通じて、在宅療養の場で、利用者・家族の“本当の思い”をつかみ、生活を支えていくための支援のあり方を考えます。