- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2012年09月発行
- 978-4-8180-1639-2
本体価格(税抜): ¥1,100
特集1:
特定看護師(仮称)業務試行事業 地域での展開
2009年度に厚生労働省から出された「チーム医療推進に関する検討会報告書」を受け、専門的な臨床実践能力を有する看護師が、幅広い医行為を含めた看護業務を実施することができるよう「特定看護師(仮称)」という新たな枠組みが検討されてきました。そして、2011年秋に「看護師特定能力認証制度骨子(案)」がまとまりました。
この骨子(案)をまとめるに当たり、「特定看護師業務試行事業」が全国の医療機関や介護保険施設で実施されていました。そこにおいては「特定看護師養成調査試行事業」の実施課程を修了した看護師が、そこで学んだスキルを実際の業務に取り入れました。
本特集では、「看護師特定能力認証制度」の法制化をめざす日本看護協会から制度の概要を“解説”していただき、続いて、訪問看護ステーションと老人保健施設で実際に業務試行事業に取り組んだ看護師から、その“報告”をいただきます。さらに、「特定看護師は“地域”で、その役割を大きく発揮できる」と期待する看護教員・看護実践者・在宅医師による“メッセージ&インタビュー”と“座談会”で、今、注目される「特定看護師」が“地域”で、どのように展開していくのか、その方向性を探っていきます。
糖尿病患者の増加に伴って、訪問看護ステーションにも糖尿病の利用者が年々増えています。近年は独居高齢者も増えており、その中には糖尿病を発症している方も少なくありません。
糖尿病を持つ在宅療養中の独居高齢者はセルフケアが必須ですが、認知症やADLの低下によりインスリンの自己注射が難しくなるなどの問題を抱えることも多く、訪問看護師によるサポートは欠かせません。
本特集では、まず「総論」で在宅医・長尾和宏さんに糖尿病を持つ独居高齢者を支えるための在宅医療について解説していただき、さらに糖尿病療養指導士の資格を持つ3人の看護師が訪問看護の実際を報告します。
利用者の気持ちに寄り添った療養支援は訪問看護師だからできること。支援のためのポイントをつかんでください。