- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2012年10月発行
- 978-4-8180-1640-8
本体価格(税抜): ¥1,100
認知症の人がよりよい生活を送る上で「生活機能の維持と向上」は大変重要であり、そのためには本人の残存能力や潜在能力、つまり“セルフケア能力”を引き出すかかわり方が求められます。
しかし、認知症の人は周囲から「認知症だから何もできない」と思われがちで、普段の活動が制限されて本人の意欲が低下してしまうことがあり、身体までみることのできる看護職の“アセスメント力”が大変重要になってきます。
そして、ケアプランに基づいた継続的なケアと長期間にわたるアセスメントとモニタリングの繰り返しが、認知症の人の“セルフケア能力”を引き出し、本人の望む生活の実現につながるのです。
本特集では、認知症の人の“セルフケア能力”に焦点を当てて、アセスメントの重要性・看護師の役割・家族への支援を整理するとともに、訪問看護ステーション・特別養護老人ホーム・老人保健施設・デイサービスセンターにおける“セルフケア能力”を引き出した服薬・口腔ケア・入浴など“生活”を支援するケアの実践を報告していただきます。
特集2:
どこが違うの?
“ナースが集まる”訪問看護ステーション
訪問看護ステーション数が伸び悩んでいるとずっと言われ続けています。そして、実際に開設するステーションもあれば、閉鎖するステーションもあり、全体として微増の傾向となっています。
そのような中、次々に訪問看護師が入職し、サテライト事業所やそのほかのサービス事業所を併設するなど、大規模化に成功しているステーションもあります。このようなステーションは、看護師・利用者・地域の他サービス事業所なども引き寄せる「マグネットステーション」と呼ばれています。
第2特集では、全国訪問看護事業協会常務理事として数々のステーションの管理者を知る上野桂子氏に “ナースが集まる”ステーションの特徴を整理していただき、さらに実際に大規模化に成功したステーションの管理者3人にそのポイントを取材しました。
ナースが自然に集まってくる秘訣とは? あなたのステーションでも実践してみてください!