- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2012年12月発行
- 978-4-8180-1642-2
本体価格(税抜): ¥1,100
特集1:
高齢者ケアに生かす“シーティング”
――特別養護老人ホームでの実践
特別養護老人ホームなどの高齢者ケア施設で、座位時に身体が後ろに傾斜していたり、ななめに傾いていたりする高齢者の姿を見かけたことはありませんか? 不自然な座位姿勢をとっていると、高齢者は痛みや不快感を感じるばかりか、「生活行動が制限され、褥瘡や心身の機能を低下させる危険性が高い」と指摘されています。
このような状況を打開するために取り入れたいのが“シーティング”。椅子・車いすを正しく活用し、日常生活活動に応じた適切な座位姿勢がとれるように支援する技術です。不自然な姿勢を続けていることで誘発される褥瘡などを予防して、高齢者の自立性を高める一助となります。
多職種協働の場である高齢者ケア施設では、高齢者の疾患やADLなどの状態を把握している看護職員が、“生活の場”における看護の視点をもって、介護職員や理学療法士と連携しながらシーティングに取り組むことが大切です。
本特集では、シーティングを生かしたケアを実践するための基礎知識を解説、そして特養における事例を紹介します。