- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2013年05月発行
- 978-4-8180-1705-4
本体価格(税抜): ¥1,100
特集1:
終末期の栄養ケアマネジメント
――訪問看護師のかかわり
在院日数の短縮化と在宅医療の進歩により、終末期の療養者が在宅へ移行するケースが増えています。栄養は体を構成し、病気に抵抗する力などを養うため、栄養ケアマネジメントをきちんと行い、療養者の状態に合わせて必要な栄養素がとれるように支援していくことが必要です。特に、終末期の栄養ケアマネジメントでは、療養者の体に与える影響はもちろん、食べる楽しみや喜びも考慮していくことが求められます。
2010年の診療報酬改定で「栄養サポートチーム加算」が新設されたため、病院ではNST(栄養サポートチーム)が積極的に設置されて活動が定着してきました。しかし、在宅ケアの現場では多機関が参加して活動を行わなければならず、さらに加算等もないためNSTの活動は進んでいない地域が多いようです。そのような中、療養者の身体面と生活面を両方みられる訪問看護師が在宅ケアチームの中心となり、栄養ケアマネジメントを担うことが期待されています。
本特集では、訪問看護認定看護師・NST専門療法士の資格を持つ阿蒜ひろ子さんに「総論」で終末期の栄養ケアマネジメントの考え方を、「解説」で栄養ケアマネジメントを行うに当たって必要なアセスメントの方法等を、事例も含めながら紹介していただきます。さらに、3人の訪問看護師が、在宅やグループホームでの終末期の利用者とのかかわりを栄養ケアマネジメントに焦点を当てて報告します。地域での栄養サポートをどのように進めていくか、そのヒントがわかります。
2013年4月より認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)がスタートしました。この計画がめざすのは、必要時に適切なサービスを提供し、現在、多くの認知症の人がたどる「自宅→グループホーム→施設あるいは一般病院・精神科病院」という不適切な流れを変え、認知症の人が住み慣れた地域で暮らし続けられるようにすることです。
本特集では、長年、精神科医療のアウトリーチを実践している上野秀樹氏にオレンジプランの概要と、その中で提言されている「早期発見・早期対応」や「精神科医療のアウトリーチ」が、認知症の人にとって、なぜ重要なのかを解説していただきます。
また、今年1月に開かれた国際シンポジウムのリポートでは、日本と同じように地域で支える認知症ケアへと動きつつある海外の現状もご紹介します。
“地域で支える”がキーワードの、認知症施策の新しい流れをつかみましょう!