- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2014年05月発行
- 978-4-8180-1805-1
本体価格(税抜): ¥1,200
特集1:
今こそ地域で支えたい!
求められる精神科訪問看護
精神科医療においても“病院から地域へ”という流れは進んでおり、精神疾患を持つ利用者が地域において自分らしく生活を継続できるための訪問看護師の役割は増大しています。
「総論」では、萱間真美氏(聖路加国際大学)が、精神科医療の変遷から地域ケアが遅れた理由を示した上で、精神科訪問看護の基本とコツ、そして今後の展望について述べます。
「解説」では、林直樹氏(東京武蔵野病院)が統合失調症・気分障害を中心に精神科訪問看護を行う看護師が知っておくべき精神疾患治療の最新の動向について解説します。
「報告」では、精神科訪問看護の実践例から、地域医療連携のあり方や精神疾患を持つ利用者とのかかわり方のポイントなどを3つの訪問看護ステーションに示していただきます。
現状でも約半数の訪問看護ステーションが精神疾患を持つ利用者への訪問看護を行っており、この比率は今後、さらに増えることが予想されます。「私たちは精神科看護の経験がないから」と消極的にならずに、「この地域の利用者さんは精神疾患の方でも私たちのステーションで支える!」と言えるようになるために、ぜひ本特集をご活用ください。
特集2:
利用者・家族の想いを支援する “介護・看護の連携”のポイント
特別養護老人ホームなどの高齢者ケア施設ではもちろん、在宅の現場でも“介護・看護の連携”は欠かせないのに、そこには“壁”が存在することが多いのが現状です。しかし、一定の研修を受けた介護職などが吸引等の医療行為を実施できるようになり、今、連携がますます必要になっています。
本特集では、まず「対談」で、40年以上にわたって老年看護の確立のために研究を続けている鎌田ケイ子氏に、23年間訪問看護に携わった後、高齢者ケア施設の介護部門を統括する立場となった押川真喜子氏が、“介護・看護の連携”について現場から見えてくる課題を投げかけ、連携を進める上で最も大切なことを語り合っていただきます。
そして「レビュー」で、鎌田氏がまとめ、現場で好評なため新版となった『新たな高齢者ケアの創造に向けて 介護と看護の連携のためのマニュアル[改訂版]』の概要を紹介し、訪問看護ステーションと特別養護老人ホームの管理者から本書を読んだ「感想」をいただいて、利用者・家族の想いを支援する“介護・看護の連携”で最も大切なことは何かを明らかにします。