- A4変 112ページ (判型/ページ数)
- 2015年01月発行
本体価格(税抜): ¥1,400
特集1:
求職者にも! 求人施設にも!
より使いやすくなった“ナースセンター”
団塊の世代すべてが75歳を迎える2025(平成37)年には、現在より約50万人多い200万人の看護職員の就業が必要とされています。人材確保が急がれる中、2015年4月に日本看護協会は中央および都道府県ナースセンターのコンピュータシステムを「第5次NCCS」として、求職者・求人施設双方にとって、より使いやすい形にリニューアルします。
特集1では、看護職員確保の現状とこれまでのシステムの課題に関して整理し、第5次NCCSが“どう使いやすくなったか”、その変更点について紹介します。また、各都道府県ナースセンターの取り組みや利用者の声も報告するほか、10月より始まる離職した看護職の都道府県ナースセンターへの届出制度についても解説します。
特集2:
「地域包括的視点に基づく看護管理学」への期待
愛媛県松山市で開かれた第18回日本看護管理学会学術集会のメインテーマは「地域包括ケア時代の看護マネジメント」で、今、看護管理者にとって“地域包括”というキーワードは無視できないものとなっています。そして、その1年前、第17回日本看護管理学会学術集会で、いち早く「地域で看護するとはどういうことか? について学び合う:アクションリサーチを用いて探索する地域包括的視点に基づく看護管理」をテーマに集まりを開いた研究者と実践者のグループがありました。
聖路加国際大学の吉田千文教授を代表者とするこの研究に編集部は注目し、研究者や実践者のワークショップに継続して参加させていただきました。そして、この研究が「地域包括ケアシステムが展開されていく今の流れに、急性期病院の看護管理者が、最初にどのようにかかわるかを考えるヒントとなる研究だ」と思いました。
本特集では、この「地域包括的視点に基づく看護管理学の創出」研究に取り組んだ研究者・大学院生・現場の実践者の皆さんに、“地域包括ケア”を看護管理者が理解するためのキーワードとなる「地域で看護するとはどういうことか」を中心に、研究の概説と関係者からの報告をお届けします。急性期病院の看護管理者に、今、最も求められている役割は何かを考えていきたいと思います。