- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2015年10月発行
- 978-4-8180-1891-4
本体価格(税抜): ¥1,200
特集1:
2025年に向けて今、動き出そう!
訪問看護ステーションの経営戦略
団塊の世代が75歳以上となる2025年を展望し、地域包括ケアシステムの構築が急務となっています。しかし、訪問看護ステーションは地域包括ケアの中核を担う役割が期待されているものの、多くの管理者が日常業務に追われ、広い視野を持って長期的なビジョンを描くことができていないようです。しかし今こそ、事業を見直し、経営戦略を考える必要があると考えます。
本特集では、〈総論〉で種々データや過去の事実による経験則などから、訪問看護サービス市場を取り巻く状況を概観し、近い将来について考察します。続く〈報告〉では、“採用・教育体制の工夫” “大規模化” “ICTの活用” “新事業の参入” の4つの戦略を展開する訪問看護ステーションの実際と経営効果をご紹介します。
あなたの訪問看護ステーションでは、どのような戦略を考えていますか? 本特集から、今、すべきことが見えてくるに違いありません。
特集2:
アドバンス・ケア・プランニング
認知症高齢者の意思を尊重した看取り
看取りには、本人がどこまでの医療を望み、どこで最期を迎えたいと考えているのか理解することが大切です。しかし、認知症高齢者では、意思を確認するのが難しい場合があります。そこで役立つのが「アドバンス・ケア・プランニング」(患者の意思決定支援計画)なのです。認知症高齢者が増加していく中、アドバンス・ケア・プランニングの必要性はますます高まってくるでしょう。
本特集では、まずアドバンス・ケア・プランニングの理解を深めるために、〈総論〉で基本的な考え方や意義、看護職の役割、役立つコミュニケーションについて解説。さらに〈Q&A〉で、訪問看護と高齢者ケア施設のそれぞれの場での困難事例を基にその実際を紹介し、理解を実践へとつなげます。
アドバンス・ケア・プランニングを学ぶことで、認知症高齢者の発する言葉やしぐさに多くの意味がみえてきます。認知症高齢者であっても意思を尊重した看取りは不可能なことではないのです。