- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2016年03月発行
- 978-4-8180-1943-0
本体価格(税抜): ¥1,200
特集1:
「食べたい」をかなえる!
最新 経口摂取ケアのポイント
経口摂取は栄養・水分の摂取のためだけでなく、生きる喜びを得ることにもつながります。しかし、その効果や本人の願いとは裏腹に、介護者が誤嚥性肺炎を危惧するなどの事情で、あえて避けてしまうケースも少なくありません。
本特集では、<総論>で“口から食べる”ことの意義と包括的支援、ケアを行う際に留意すべき点を解説します。続く<解説1>では歯科医師が、在宅で行える摂食・嚥下のアセスメントや医師につなげるべき状態の人の判断、地域の医療資源へのアクセス方法を紹介。<解説2>では管理栄養士が適切な食形態の判断基準、嚥下調整食の加工方法や便利なツール・アイテムについて、<解説3>では摂食・嚥下障害看護認定看護師教育課程の主任教員である看護師が食事介助方法について報告します。
経口摂取を支援するため必要な知識を網羅的に再確認するとともに、各分野の専門家の知見とアドバイスを、現場での看護実践・生活支援にぜひご活用ください。
特集2:
理解を深めよう
若年性認知症の実態と支援
若年性認知症者の多くは働き盛りの世代であり、本人だけでなく、その家族の生活への影響も大きいといえます。しかし、未だ社会的な支援や理解は十分ではありません。
本特集では、<メッセージ>で妻が若年性認知症となった夫の思いや診断を受ける前後の様子をお伝えし、<総論>では、若年性認知症者とその家族が抱える問題を明らかにした上で、社会的な支援制度について紹介します。続く<報告>では、若年性認知症者向けのデイサービスを行う介護老人保健施設の取り組みと、重度になっても一緒に暮らしたいと願う家族を支えた居宅介護支援事業所の支援の実際を報告します。
若年性認知症者とその家族は、子どもが小さかったり、配偶者が1人だけで介護をしていたりと、発症年齢が若いがゆえの苦悩があります。医療者として、地域住民として、今、私たちには何ができるのでしょうか。