- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2016年09月発行
- 978-4-8180-1950-8
本体価格(税抜): ¥1,200
特集1:
訪問看護から始めるキャリア
病院と連携した育成
近年、新卒看護師を採用する訪問看護ステーションが増えてきました。ほとんどのステーションは小規模で教育体制の整備が十分でないため、新卒訪問看護師の教育はステーション内だけでなく、近隣の病院などと連携して行うのが有効だといわれています。しかし、法人内に病院を持たないステーションは連携先の確保に苦慮しているのではないでしょうか。
本特集では、新卒訪問看護師の育成に関する課題を整理し、病院と連携して育成する意義や効果についてまとめた上で、病院に協力を求める際の交渉のコツを紹介します。また、4つの訪問看護ステーションがその実際を報告。新卒訪問看護師の声も掲載します。
病院と協力した新卒訪問看護師の育成は連携を深めるきっかけにもなります。新卒訪問看護師の育成方法に悩んでいる方、採用を検討している方、ぜひ、参考にしてください。
日本では再び結核の罹患率が上昇しています。
現在の結核患者の大半は高齢者で、その多くが結核菌の既感染者です。高齢者が結核を発病した場合は、症状が呼吸器になかなか表れないため発見が遅れて感染が拡大する、また1年以内で亡くなるケースが加齢とともに増加するなどの特徴があります。このように高齢者の結核は発見が難しく予後不良であるため、注意が必要です。
本特集では、高齢の結核患者が増えてきた背景や治療法、看護職に求められる役割などを解説するとともに、実際に集団感染を経験した高齢者ケア施設とスタッフが利用者から感染した訪問看護ステーションにその実際と対応について報告いただきます。
9月24〜30日は結核予防週間です。この機会に、高齢者に増加している結核について正しく理解しましょう。