- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2017年02月発行
- 978-4-8180-2002-3
本体価格(税抜): ¥1,400
特集1:
看護職のアセスメントが鍵
救急受診の必要性を見極める
近年、在宅や高齢者ケア施設からの、転倒による軽い打撲や感冒といった軽症者の救急搬送が増えているそうです。利用者・入所者に体調の急変が起こった際、すぐに医師と連絡をとるのが難しい在宅や高齢者ケア施設では、看護職が救急受診の判断をすることが多いでしょう。
本特集では、救急搬送の実態をまとめた上で、あらかじめ救急受診への意向を本人・家族・他職種と話し合っておく大切さや、救急要請する前のアセスメントの重要性、看護職の役割などを提示。さらに、「発熱」「転倒・転落」「呼吸異常」「意識障害」といった高齢者の救急受診の多い症状について、その必要性を見極めるポイントを解説します。
不要な救急受診は本当に必要としている方への医療の妨げになるだけでなく、利用者・入所者にとっても大きな負担になります。利用者・入所者の急変時の対応を考える際の参考にしてください。
2016年11月27日(日)、ベルサール新宿グランドにて、「訪問看護の見える化」をテーマに、日本訪問看護財団主催により「訪問看護サミット2016」が開催されました。
本特集では、帯津良一さん(医療法人直心会帯津三敬病院)による「特別講演」、迫井正深さん(厚生労働省)の「基調講演」、山本則子さん(東京大学)・谷口由紀子さん(淑徳大学)が登壇した「シンポジウム」を載録します。
帯津さんは医療者が患者を全人的にみることの重要性やときめきを抱いて生きることへのアドバイス、迫井さんは医療・介護をめぐる最近の政策動向や地域包括ケアシステムのめざすもの、訪問看護師への期待について語りました。シンポジウムでは訪問看護の見える化について、その意義や実際の取り組み事例が研究者・実践者それぞれの立場から紹介・報告されました。
特集の最後には、同財団常務理事の佐藤美穂子さんに「訪問看護サミット2016」のねらいと成果、参加者の感想をまとめていただきました。