- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2017年07月発行
- 978-4-8180-2008-5
本体価格(税抜): ¥1,400
愛する人を失った家族の悲しみは深く、多くの人が悲嘆(グリーフ)に襲われます。悲嘆とは、自分にとって大切な人や物などを失った後に一定の期間続く、心と体のさまざまな反応です。悲嘆の表れ方は人によって異なり、怒り、事実の否認、後悔や自責の念、時には不眠や食欲不振、抑うつといった心身の不調が出ることもあります。
これらの悲嘆には、終末期における家族と療養者・医療者との関係性や、療養者の状況などが大きく影響するといわれています。家族は、療養者の状態変化に、希望を抱いたり不安になったりするだけでなく、近い将来、確実に訪れる療養者の死を予期して悲嘆に陥ります。終末期から、家族にグリーフケアを行うことで、家族は療養者とともに納得できる最期を模索し、療養者との死別後、再び日常生活を歩んでいけるでしょう。
本特集では、看取りを経験した遺族の声とともに、グリーフケアの基礎知識や家族看護学に基づく支援を解説します。さらに、小児療養者を失う苦悩をわかち合えない夫婦や、高齢療養者の老衰を受け入れられない子ども、1人暮らしの療養者と別居家族への支援の実際を報告し、終末期から始める家族へのグリーフケアについて考察します。