- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2017年11月発行
- 978-4-8180-2012-2
本体価格(税抜): ¥1,400
歯垢・歯石の付着による口腔内の衛生状態の悪化や義歯の破損による口腔機能の低下といった口腔に関する問題は、療養中や要介護状態の高齢者の全身状態に悪影響を及ぼし、さまざまな身体疾患を引き起こす可能性があります。そのため、看護職には高齢者の歯のトラブルに早期に気づき、歯科医師・歯科衛生士と連携して対応することが求められます。
本特集では、高齢者の口腔の特徴を踏まえた上で、感染と機能低下の視点から、感染性心内膜炎・動脈硬化・誤嚥性肺炎・低栄養といった身体症状との関連について解説。さらに、3人の看護師が歯科医師・歯科衛生士と連携して対応した事例とともに、口腔衛生、口腔機能の維持・向上と疾患予防のための取り組みを報告します。
高齢者の口腔トラブルの予防・改善はQOLの向上にもつながります。本特集を参考に口腔ケアに取り組みましょう。
特集2:
看護・介護に専念するための
記録業務の合理化
保険制度の下で看護・介護を提供し、報酬を得るには、請求書類の作成が欠かせません。その中で、利用者にかかわる職種・機関が増え、同時に関係者間で情報を共有する記録物も増加しています。
記録が重要であることは誰もが理解しているでしょう。しかし、記録は誰のために、何のために行うのでしょうか――。
本特集では、恐らくこれまで看護・介護現場で議論されることのなかった業務の合理化について考察した上で、合理化を行う方法やその際の重要点、記録業務の合理化に向けたポイントを解説します。さらに3つの事業所の「記録物の整理・統一」「記録内容の簡潔明瞭化」「非効率なICTの再考」の取り組みを報告します。
記録は利用者への直接支援ではありません。いかに効率的に短時間で終わらせるかが課題です。看護・介護現場での記録業務のあり方について考えます。