- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2018年02月発行
- 978-4-8180-2072-6
本体価格(税抜): ¥1,400
抗がん薬治療の場は入院から外来にシフトしています。今後、通院しながら抗がん薬治療を受ける療養者は増えていくでしょう。抗がん薬の曝露は、皮膚・粘膜への付着、エアロゾルの吸入、付着した手からの経口摂取、さらに48時間以内に抗がん薬治療を受けた療養者の排泄物・吐物の接触などによって起こります。そのため、看護職のみならず、家族、ヘルパーなどの他職種も曝露について正しく理解しておく必要があります。
本特集では、在宅における抗がん薬の治療事情を踏まえた上で、在宅での家族への抗がん薬曝露の実態や意識などについてさまざまな研究結果を基に解説。また、訪問看護ステーションの取り組みや「がん薬物療法における曝露対策合同ガイドライン 2015年版」の概要についても紹介します。
在宅での抗がん薬曝露予防は、医療機関のそれとは異なります。在宅では、個々の療養者に適した方法を見つけ、他職種・他機関と情報共有することが看護職に求められています。今後、抗がん薬治療を受ける在宅療養者が増加していく中、その人たちをチームで支えるために、在宅での抗がん薬の曝露予防について考えます。
2017年11月12日(日)、ベルサール新宿グランドホールにて、日本訪問看護財団主催の「訪問看護サミット2017」が「チームアプローチと訪問看護の未来」をテーマに開催されました。
本特集では、小澤竹俊氏(めぐみ在宅クリニック)による「特別講演」、鈴木健彦氏(厚生労働省)の「基調講演」、細野純氏(細野歯科クリニック)・土居由有子氏(アインホールディングス)・中村春基氏(日本作業療法士協会)が在宅ケアにかかわる多職種の活動を紹介した「シンポジウムⅠ」、平原優美氏(あすか山訪問看護ステーション)・中島由美子氏(訪問看護ステーション愛美園)・藤田みかる氏(とちぎ訪問看護ステーションみぶ)が訪問看護ステーションでの先進的かつ特色あるチームアプローチ事例を報告した「シンポジウムⅡ」を載録します。
さらに、同財団常務理事の佐藤美穂子氏に「訪問看護サミット2017」のねらいと成果、参加者の感想について総括いただきます。
〈企画協力〉公益財団法人日本訪問看護財団