- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2018年05月発行
- 978-4-8180-2075-7
本体価格(税抜): ¥1,400
訪問看護ステーション・高齢者ケア施設の多くが、人材の確保と定着に苦慮しています。厚生労働省が、人材不足が顕著な保育・訪問看護・運輸・警備の業種を対象に行った「雇用管理改善促進事業」では、人材不足に悩む事業所は「採用管理」「定着管理」「就労条件」「理念・価値観」の4分野に課題があるといいます。
本特集では、看護師採用・育成についてのコンサルタントであり、訪問看護ステーションの経営者でもある石田秀朗氏(テキックス株式会社)が人材マネジメントの考え方と自ステーションの課題分析方法などについて解説します。さらに、課題となっている4分野を切り口に、現場でのそれぞれの取り組みを報告します。
医療・介護領域に限らず、全国では“人手不足倒産”が増加しています。本特集で取り上げた取り組みはすぐに始められるものばかりです。本特集を足がかりにあなたのステーション・施設でも挑戦してみてはいかがでしょうか。
総務省によると、介護のために離転職する人は年間で10万人以上に上ります。内閣は、2015年に“介護離職ゼロ”をめざす方針を打ち出し、また育児・介護休業法を改正して介護休業・介護休暇制度の見直しを行いましたが、仕事と介護の両立は、依然大きな課題です。訪問看護師が業務を行う中でも、この両立への悩みを巡って利用者家族から相談を受ける機会は増えていくことが予測されます。
そこで本特集では、介護離職の背景や現状を明らかにするとともに、訪問看護師が行い得る支援の実際や、仕事を続けながら介護を行う際に活用できる制度・サービスなどを紹介します。訪問看護師がこれらの知識を持つことは、利用者家族への適切なサポートや情報提供と同時に、自身や自ステーションのスタッフの介護離職防止にも役立ちます。ぜひ、参考にしてください。