- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2019年01月発行
- 978-4-8180-2141-9
本体価格(税抜): ¥1,400
近年、訪問看護では中重度の利用者の増加などを背景に、リハビリテーションにおいて看護師の担う役割の重要性が高まっています。訪問看護師には、利用者の病状や療養環境などをアセスメントし、他職種と連携しながら、看護の専門性を発揮したリハビリを提供することが求められています。
本特集ではリハビリにおける看護の専門性を考察した上で、訪問看護師がリハビリを実施する際に必要な視点と、医師や理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリスタッフにつなげるべき状況を提示。また、「摂食・嚥下障害」「慢性呼吸器疾患」「がん」「ALS」の4つの事例を基に、訪問看護師によるリハビリへの取り組みや留意点を報告します。
リハビリは、療養者の望む生活を実現する上で不可欠な支援です。医療・生活の両方をみる訪問看護師だからこそできるリハビリを行うための参考としてください。
息苦しさは「呼吸しづらい」「空気を吸い込めない感じ」といった自覚症状のため、客観的に表現するのが難しく、人によってその訴え方は異なります。軽度の場合は訴えないことが多く、動悸や胸部痛、倦怠感といった表現をする場合もあります。
人は息苦しいと動くことを避けるようになり、それが筋力・体力の低下を招き、さらに息苦しくなるという悪循環に陥ります。そのため、看護師には適切なアセスメントによる早期からの介入が求められます。
本特集では、息苦しさの原因や主な治療法を解説するとともに、在宅酸素療法における最新の機器と安全対策について紹介。また、アセスメントのポイントや看護の実際を報告します。
息苦しさは、QOLやADLを大幅に低下させます。療養者は、息苦しさによって生活を変えざるを得ないことを受け入れ、セルフマネジメントを行っていきます。そんな療養者への支援において、看護師には大きな期待が寄せられています。