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C.C.Special

病院と地域を“看護”がつなぐ

ナースだからこそできること

  • 角田直枝 著
  • B6 180ページ (判型/ページ数)
  • 2019年09月発行
  • 978-4-8180-2213-3
本体価格(税抜): ¥1,600
定価(税込): ¥1,760
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元気が出る「看護」「看護管理」の秘訣が満載!

月刊『コミュニティケア』の人気連載「角田直枝の 病院と地域を“看護”がつなぐ」の書籍化。現在、茨城県立中央病院看護局長である著者は、これまで病院・訪問看護ステーション・教育機関などさまざまな場での看護を経験してきました。その経験から綴られるエッセーとユニークな4コママンガで病院ナースや訪問看護師の「看護」や「看護管理」 が元気になる秘訣を明らかにします。


[マンガ]病院と地域を“看護”がつなぐ

プロローグ

第1章 看護管理者の機能を考える

最初の電話で、さっそく怒られた
「地域医療再生基金」を“看護”で活用!
よく似てる? “訪問看護管理者”と“看護局長”
“安全管理”も看護がつなぐ
母のエンゼルケア
「社会資源」って、何のこと?
看護師確保の極意
長年の赤字による後遺症
病院看護師も地域に飛び出せ!
新卒訪問看護師を病院で育てる
事業で夢を実現するという発想
人生いろいろ 指導もいろいろ
笑顔で「お疲れさま」の効能
複数施設が手を組む看護職育成
ネットで何を伝えるか
人材不足解消に“ママさんナース”を
看護管理者はつらい?
離職する部下との向き合い方
広い視野で情報をキャッチし活用しよう
やる気のスイッチは“安心感”
年目を迎えて、9年間の振り返り
周年記念とこれからの夢
障がい者雇用で職場に優しさが

第2章 看護師の意欲の育て方

QOLって何?
エレガントさも交渉術のうち
患者さんからのご指摘にどう応えるか
コミュニケーションの勉強はお芝居から
角田流! 電話看護
スピリチュアルケアは誰がする?
『暮しの手帖』から学んだこと
医師の“攻略法”を考えよう
“定年”以降も成長を続けよう
社会人基礎力を見直そう
相談に対応する力を養おう

第3章 連携の大切さ、覚え書きあれこれ

病院と地域で“会う機会”を増やそう
「脱水予防」にかける在宅ケアチームの情熱
病院で“利用者さん”を訪問しよう!
病棟の改修工事、緩和ケア病棟を創る
“新人”を預かります
救急外来の看護師は地域ケアのゲートキーパー
続・病院看護師も地域に飛び出せ!
グリーフケアは元気なときから
「退院支援加算」の本当の意味
地域医療構想で看護職が大移動?
看護管理は楽しい
ツールと人の関係
救急外来看護師とケアマネの接点
医療・介護ダブル改定、看護が連携の推進役に
病院・地域の距離に変化
「ないもの」を数えるより「あるもの」をつなごう)
ケアマネジャーとのデスカンファレンス
効果的なメールタイトル

エピローグ


プロローグ

 私の看護師としての人生は、病院と訪問看護を行ったり来たりでした。
 新卒で病院に就職し、外科・整形外科・脳外科の混合病棟に配属されました。当時は、がん告知や疼痛緩和が今のように進んでいなかったので、私はがん患者さんを受け持つときに、何もできない自分が情けなく、辛く……。でも、骨折や脳卒中の患者さんがリハビリによって、どんどんよくなっていく看護に魅力を感じていました。
 しかし、がん患者さんとの接点が増えるにつれ、診断された時点から命に向き合い、一日一日を大切に生きる姿に、関心をもつようになりました。そして、がん患者さんは病気の軌跡の中で、在宅と病院を行き来し、自分らしくいられる自宅での暮らしに価値を置いていることにも気づくようになりました。それと同時に、「自分も訪問看護をしてみたい」という気持ちが強くなっていきました。
 そこから、私の病院と在宅看護の往復が始まりました。「がん看護を学びたい」と思って、病棟勤務をしながら大学院に進学し、修了とともにかねてからの希望であった同じ法人内の訪問看護ステーションに異動になりました。訪問看護ステーションでは新規開設にも携わり、たくさんの在宅療養者との出会い、ときに別れも経験しました。ちょうど時代は介護保険制度の施行のころ、ケアマネジャーとしても業務を行い、地域ケアの関係者ともたくさんのつながりができました。そのあと、異動により病院に戻ったのもつかのま、次の仕事として訪問看護認定看護師の教育に関わりました。
 さて、2010年4月、私は現在の茨城県立中央病院に看護局長として就職することになりました。県立病院の看護局長とは、どんな仕事でしょうか。県立病院と言っても、その都道府県の背景によって、設置数や位置づけが異なります。数も、ひとつの県に数施設しかないところがあれば、10病院以上あるところまでありますし、病床数や職員数など病院の規模も違います。そして、急性期を担う病院もあれば、回復期リハビリテーションのように慢性期の医療を行う病院もあります。また、精神や小児などに特化した県立病院もあります。
 これらの違いがあったとしても共通な特徴は「県立病院であれば、その県の医療に責任がある、つまり地域医療の重要な要素だ」と私は考えています。民間の病院には取り組みにくい事業に携わることができるとも言えるでしょう。
 自治体の要請で行われる採算が取りにくい医療の中には「政策医療」と呼ばれるものがあります。これらは逆から見れば、自治体に向けて予算を引き出して、新たな事業に取り組めるのですから、「創造的な仕事ができるのも県立病院の特徴だ」と考えます。
 さらに、当院のような500床規模で急性期医療を提供していれば、多くの患者さんがいますし、看護学生も多数実習に来ます。もちろん、訪問看護師やケアマネジャー、保健師など関係者と出会う機会も多くあります。「県立病院の看護局長なら、看護管理者でありながら、患者さんや家族に看護の実践者として関われ、学生や地域の関係者など、広く教育や協働・連携を進めることができる」と考えはじめ、そんなときに看護局長に誘われたのでした。
 ところが、局長として就任した当時の当院の看護を取り巻く状況は、「看護の魅力」に気づきにくくなっていました。急性期病院では、平均在院日数が10~12日のことも多く、その期間の中で重症病棟と一般病棟を患者さんは移動します。この状況は、交代勤務をしている看護師から見れば、患者さんをよく理解しないまま、あっという間に退院していくように感じます。
 そして、病院は以前より医療安全が重視され、患者さんの自律の尊重よりも「安全」を優先しなければならない場面が増えています。また、質の高い医療を目指し、近年は専門チームによる関わりが診療報酬で評価されるようになり、その結果、病院内を横断的に動くチームや職員が増え、その影響として患者さんの全体像をとらえるのが難しくなったともいえると思います。特に、「患者さんはどのように生きていきたいか」といった、〝その人なり〟の医療に対する願いや希望をとらえるのが難しくなりました。
 2019年、「患者さんや家族がどのように生きていきたい、暮らしていきたいという希望」について非常に注目されました。アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を推進する国の動きが進んだからです。病院の中には、ACPシートやそれを作成するプロセスの構築に着手しはじめたところがあると聞きます。しかし、ACPにまず必要なことは「患者さんや家族の暮らしへの関心だ」と私は考えます。病院という人工的で日常生活とかけ離れた環境では、患者さんは自分の希望を言葉にすることに不自由さを感じています。
 患者さんの生き方や暮らしへの願いに沿った医療の実現には、「患者さんの日常」を知る必要があります。そこで、私は「患者さんの暮らしを支える看護師こそが、病院と地域の両方を知らなければならない」と考えています。なんと言っても看護師は170万人もいます。病院にも地域にもいます。だから、私自身がかつて訪問看護に同行して患者さんの〝本来の姿〟を知ったように、そして、私自身のキャリアが病院と地域を行き来したように、私は「病院と地域を看護でつなげよう」と思いました。
 本書には、私が当院に着任して10年でやってきた取り組みや、それを実行するためのコツ・ヒントを集めました。これらが、看護のつながりを進めようとする皆さんのお役に立てればうれしく思います。

2019年9月
角田 直枝

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