- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2020年06月発行
- 978-4-8180-2226-3
本体価格(税抜): ¥1,400
肺炎で亡くなる人の多くが65歳以上の高齢者であり、その原因は主に誤嚥であると言われています。
誤嚥性肺炎を防ぐためには、摂食嚥下のアセスメントや環境調整、適切な姿勢、口腔ケア、嚥下訓練など、多角的なアプローチが求められます。これらの支援は、誤嚥の防止に留まらず、自立した食事にもつながります。
本特集では、姿勢と食事支援に焦点を当て、摂食嚥下障害の原因や安全に食べるための姿勢・環境づくりについて解説した上で、経管栄養・神経難病・麻痺・認知症の高齢者の事例をとおして支援のポイントや留意点を紹介します。
皆さんが出会う高齢者の中に、誤嚥性肺炎を繰り返している人や口から食べることをあきらめている人はいませんか? 食事ができなくなると生活の質は低下し、生きる意欲さえ失う可能性もあります。高齢者が安全に食べ続けられるよう、看護職には期待が寄せられています。
日本は災害多発国として知られています。近年は特に豪雨・台風などの自然災害が相次いで起きています。特に記憶に新しい2018年の西日本豪雨、2019年の台風15号・19号では、多くの地域で水害による被害が発生しました。こういった災害が発生すると、最も被害を受けやすいのは在宅で療養する寝たきりの高齢者や障がい者です。
訪問看護ステーションの場合、利用者は地域に点在し、スタッフも事業所不在の時間が長いことなどから、病院・施設等とはまったく異なる減災・防災対策が求められます。本特集では、事業継続の考え方に基づいた具体的な水害対策を解説した上で、実際に被災した訪問看護ステーションの経験や教訓による災害に備えた取り組みを報告します。利用者・スタッフを守るための減災・防災対策について考えます。