- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2021年01月発行
- 978-4-8180-2312-3
本体価格(税抜): ¥1,400
利用者の予期せぬ急変を未然に防いだ経験のある看護師は少なくないでしょう。特に、冬は急激な温度差や乾燥によるウイルスの活性化などにより、心筋梗塞や脳卒中、インフルエンザなどを発症しやすくなります。
本特集では、冬に起こりやすい急変の予兆やアセスメントのポイント、急変の際の対応方法などについて解説した上で、「胸が痛い・重苦しい」「ふらふらする・ろれつが回らない」「平熱で鼻水が出ている」「発熱・頻呼吸・ぼんやりしている」「全身から発汗し、ぐったりしている」利用者に対して行ったアセスメントと対応により、急変を防いだ事例を紹介します。
急変を見逃さないためには、看護師の「気づき」が大切です。早期発見により利用者の発症・重症化を防ぎ、また、急変時に慌てないめにも、本特集を参考に冬に起こりやすい疾患とその症状を確認しましょう。
特集2:
高齢者ケア施設における
COVID-19の感染対策とケアの両立
COVID-19の感染拡大により、高齢者ケア施設のクラスターが全国で相次いで発生しています。要介護度の高い高齢者・濃厚接触せざるを得ないケア・3密を避けにくい施設の構造・新興感染症に対する不十分な感染予防策など、クラスター化する要因がそろっていたことによります。
本特集では高齢者ケア施設における感染対策の基本を踏まえて、今後望まれる感染管理のあり方について言及します。さらに、第1波・第2波流行時に施設の看護職が果たした役割や、今後取り組むべき課題について解説するとともに、感染対策と日常のケアの両立をめざした施設の取り組みの実際を紹介します。
感染拡大期において、多くの施設では家族等による面会制限が実施されました。今後もそれを続けていくべきでしょうか。入居者の暮らしの場における感染対策について考えます。