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RRSの運用と急変予測トレーニング

病態悪化を防ぐ気づきと行動

  • 苑田裕樹・三上剛人 編
  • B5 352ページ (判型/ページ数)
  • 2025年10月発行
  • 978-4-8180-2963-7
本体価格(税抜): ¥4,500
定価(税込): ¥4,950
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予期せぬ重症化を防ぐために、チームで使える一冊!

患者の予期せぬ重症化を防ぐには、急変の前兆への早期認識と介入、そして誰もが同じように対応できる組織の仕組みが必要です。
本書では、医療施設で導入が進むRRS(rapid response system;院内迅速対応システム)に着目し、効果的な運用のための概要と事例を紹介。
また、緊急度判断のポイントを押さえた上で、インストラクショナルデザインに基づき構成された「急変するかも?」15事例に続き、「何か変?」という看護師の違和感が、潜在リスクを察知した行動やRRS起動につながる思考過程をたどります。

RRSの運用者(医療安全部門・看護管理者・対応チーム)にも起動者(臨床看護師)にも役立つ内容です。


1章 院内急変とRRS

1 院内急変のプロセスと危険な徴候の早期発見
2 RRSとは
 0 総論 
 1 RRSの起動要素
 2 RRSの対応要素
 3 RRSのシステム改善要素
 4 RRSの指揮調整要素
3 RRSの動向

2章 RRS の導入・運用事例

1 NEWSを活用したRRS運用(国立病院機構嬉野医療センター)
2 看護師が主導するRRS運用(国立病院機構災害医療センター)
3 幅広い診療科でのRRSのあり方(愛知県がんセンター)
4 RRSの現状・工夫・課題(飯塚病院)

3章 急変前兆・急変対応の基礎知識

1 急変前兆・急変対応のプロトコル
2 系統別評価と臨床推論
 1 呼吸の評価(呼吸数の評価、していますか?)
 2 循環の評価(ショックの徴候を覚えよう!/身体所見で判断できる!)
 3 中枢神経の評価(意識障害・脳卒中を早期発見するためのスケール)
3 心停止時の対応

4章 「急変するかも?」事例で学ぶ気づきと行動

事例1 敗血症
  「発熱があり落ち着かない… この足の模様はなんだろう?」
事例2 心不全の急性増悪
  「術後のリハビリで息が上がって苦しそう 喘息発作かな?」
事例3 消化管出血後の出血性ショック
  「えっ血便? 血圧もHbも下がってないし… 輸血したから大丈夫でしょ!」
事例4 脱水症
  「尿量低下と発熱? 痛み止めの指示があるけれどいいのかなぁ…」
事例5 低血糖
  「冷や汗出てない? 意識もおかしい。さっきブドウ糖使ったよね…」
事例6 CO2ナルコーシス
  「手術後、よく眠っているなぁ 本当に眠っているの?」
事例7 失神
  「その失神、本当にワゴッた(迷走神経反射)だけ?」
事例8 てんかん発作
  「けいれん? 何をしたらいいの?」
事例9 肺血栓塞栓症
  「離床時に頻呼吸 SpO296%だけど… どうして?」
事例10 胆嚢炎からの腹膜炎
  「肺炎なのに腹痛? 体性痛はたいせーつー! えっ?」
事例11 電解質異常
  「不整脈が増えている? あれ、ショートラン?」
事例12 めまい
  「めまいがするんです… ふわふわします」
事例13 脳梗塞
  「いつもよりもご飯の食べ残しが多いし、こぼしすぎ?」
事例14 アナフィラキシーショック
  「食後に様子がおかしい…」
事例15 ショック・不穏
  「突然夜間にベッドから転落! せん妄? こんな患者さんだった?」


その「何かおかしい」が、命を守る判断に変わる

「違和感があったけど、様子をみてしまった」
「相談するにはまだ早いと思った」
「誰かが来てくれるのを、少しだけ待った」
……この一瞬の判断が、患者さんの予後を分けることがあります。

本書は、院内や病棟における患者急変の「兆し」を見逃さず、迅速かつ適切にRRS(rapid response system)を活用できる看護師・チームの育成を支援する「体系的・実践的・臨床思考型のRRS教育テキスト」を目指しました。

冒頭では、院内急変の特徴とRRSの概要を紹介しています。続いてRRSの導入・運用事例を収載し、多職種連携・教育体制の整備・文化的浸透といった、RRSの導入・運用に伴う「現場の壁」にどう向き合うかについても、リアルな知見を共有しています。

そして急変対応の知識とともに、あなたの病棟でも日常的に遭遇し得る「ありふれた異常」から始まる15の急変事例が登場します。敗血症・心不全・ショック・低血糖・CO2ナルコーシス・電解質異常・てんかん・アナフィラキシー……。その一つひとつが「病態の進行」と「スタッフの判断のリアル」を描き出します。

 15事例の最大の魅力は、読者が自分の判断を「追体験」できる構成にあります。違和感の芽をどう見出し、どう言語化し、どう報告するか……。そのプロセスを物語形式で描き出し、読み進めるうちに「もし自分ならどう判断するか」「どこで気づけたか」と思わず立ち止まらせます。さらに、Tannerの臨床判断モデルを基に、「気づき」→「観察」→「判断」→「報告」→「RRS起動」までの流れを体系的に整理。判断ミスの事例や「ためらい」の心理にも触れ、単なる知識の習得ではなく「行動につながる学び」を提供します。

「あなたの『違和感』に確信と行動を」
「現場での『ためらい』や『迷い』に根拠を」
「『迷ったら呼ぶ』が当たり前になる職場へ」……。

 本書はRRSの画一的なマニュアルではなく、組織や病棟チーム全体の「目」と「思
考」を変える実践書です。RRSが日常に根づく第一歩を、ここから始めませんか?

2025年10月
苑田 裕樹

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