- A4変 104ページ (判型/ページ数)
- 2024年09月発行
本体価格(税抜): ¥1,600
2024年11月から国による運用が開始される「デジタル改革関連法を踏まえた看護職の人材活用システム」には、看護職キャリアデータベースが新設されます。
この中で管理される看護職キャリア情報は、看護職個人が同意することにより、日本看護協会が運営するナースセンター・コンピュータ・システム(NCCS)に情報連携されます。さらにNCCSには、これらの情報を看護職自身が閲覧・管理できるポータルサイトNuPS(ナップス)が新設され、看護職1人ひとりが将来のキャリアについて検討し、より適切なスキルアップの支援が受けられるようになります。
本特集では、厚生労働省より人材活用システムの全体像を概観し、日本看護協会よりNuPSが必要とされる背景や開設の経緯、NuPSによる看護職の質向上と確保の実現への期待、その利用方法などについて解説します。
病棟の看護師長が担う業務の1つに「患者ラウンド」があります。
患者ラウンドは、日常的に入院患者のベッドサイドを訪問することであり、患者ニーズやスタッフの看護、業務の遂行状況などの情報が得られるというメリットがあるものの、中には目的が不明確なまま、何となく行っている人も多いのではないでしょうか。
そこで本特集では、まず、急性期病院の看護師長を対象としたインタビュー調査を基に、患者ラウンドの位置づけと目的を明らかにします。
次に、患者ラウンドの結果を看護管理にどう生かすべきかを解説するとともに、2年目看護師長の取り組みを振り返りながら患者ラウンドの課題に言及。加えて、看護局長として行っているラウンドの実際も紹介します。